資格取得

建築士・施工管理技士を取るなら学校に行こう

建築士と施工管理技士。現場監督をする上で、必須といえるこの2つの資格。若手現場技術者は頭を悩ませている人も多いと思います。そして悩ましいのは、資格を取るために「学校に行くかどうか」だと思います。

「だって、忙しいしなあ」「お金結構かかるなあ」と思って、独学でって思う人もいるかもしれません。実際独学で取得している人、いますしね。本当にすごいなって思います。

ただ、「一発で資格を得たい」と思っているのなら、絶対に学校に「行く」べきだと思います。最近は通信教育なども充実していますが、それでも学校に通う事を勧めるのは、いくつか理由がありますが、大きく4つに分けましょう。

1.資格は「組織で取る」意識を共有する

資格に挑戦する際は、まずそのことを上司にしっかりと相談しましょう。会社としては推奨していても、部下を「所有物」のように扱う上司も多いです。そんな人でも「面と向かって相談される」とやっぱり一目置かざるを得ません。(言いにくいなら、さらに上の上司を含めて言うのが得策)あなたが資格を取ることは、会社にとってすごく大事な事なのですから「勉強時間を確保する」には上司の理解が絶対必要なのです。

そしてその上で、「学校に行っている」という事は大きなアピールになります。「何曜日は必ず早く帰ります」と「何曜日は出勤できません」という「聖域」を組織全体に理解してもらい、同僚にも協力してもらいましょう。資格のしんどさは皆理解しているのですから、協力してくれるはずです。物理的に「学校に行く」事は、このようにいろんな副次的効果があるのです。たとえ通学に時間が少々かかったとしても、その効果は絶大だと思います。

2.通学で自分の時間を区切る

次に、学校に行くことによって、否が応でもその時間を自分で枠取りをすることになります。大切なのは、「その時間に行く」そのものではなく、「その時間に行くために、昼間の業務時間を自分で調整する」行動を取ることです。

該当の曜日に、講義に間に合うように行くためには、当然その為の「段取り」が必要です。職長とよく打ち合わせ残業を入れないようにする。同僚に引き継ぐための資料を用意する。連絡体制を取れるように変える。いろいろと方法がありますが、それはすなわち「自分の仕事の段取り能力を上げる」事につながります。つまり、学校に行くことによって自分の仕事の生産性を上げることにつながるのです。

今まで漫然と参加していた朝礼の時間にメモを取ったらどうかとか、時短をするためのアイデアをしっかり自分で考える、他の人に相談して打合せなどの時間を調整してもらうなどの努力は、資格を取ってからも大変役立つはずです。資格挑戦を機会に、自分の仕事をしっかり見直す。これが将来大きな効果となるのです。

3.学校のノウハウで最短コースを知る

資格取得を標榜する学校は、いろいろなデータや傾向分析を日夜行っており、合格率を上げることを競っています。演習問題のチョイス等もそれらの結果を踏まえて出てきており、自分で努力するよりも遙かに適した問題を厳選して演習することができます。

ここまでは通信教育でも同じですが、これが学校に行くと必ず「指導教官」がいます。「講義はビデオを流すだけじゃん??」と思うでしょう。確かに指導教官は資格を持っていない人もいますし、ただの「補助」かもしれません。ただ、彼らも人間です。一人でも多くの合格者を出したいですし、ビデオでは得られない知識も持っています。特に過去の合格者が「どのようにしていたか?」を目で見て知っています。小テストの成績が伸びないとき、今までの合格者がどのようにしていたか、彼らは知っています。今年の傾向等の情報も含めて、彼らに相談し、いろんなノウハウを生で得ることが大切。講義が始まる前や終わってから数分の雑談でも、得られる物があるのです。

4.同じ受講生と積極的に情報交換する

学校に行くと、同じように資格を目指す生徒が集まります。建築士で言えば設計事務所から工務店まで様々な人が来ており、自分と似た境遇の人も見つけられると思います。

そんな人から、上で書いた仕事上の工夫とか、上司の説得の仕方とか、雑談の中で得られれば、おおきな力になりますよね。また、同レベルの人と成績を比べることで、「もっと頑張らなきゃ」とモチベーションを上げる事も多いです。さらに自宅での勉強方法などを学ぶこともできます。

注意しないといけないのは、「友達を選ぶのではない」事です。声をかけるのは「成績の良い人」これです。一級建築士は9人に一人、一級施工管理技士は2人に一人しか合格しません。つまり「成績の良い人」からノウハウを盗まないと、そしてその人に成績で勝たないと合格しない厳しい世界です。であれば声をかける人も選ぶ。大金を払い、大きな時間を割くのだから遠慮することはありません。

まずは「いつも成績いいですね。お忙しそうですが、どうやって勉強しているのですか?」と声をかけてみましょう。ニコッと笑って教えてくれたらめっけものです。学校に行くメリットはここにもあるのです。

まとめ

いかがでしたか?勿論、学校から遠いとか物理的にできない人も多いですから、受かるための必須条件、ではありませんが、学校に行くことのメリットはこんなに多いのです。何を隠そう僕も、初年度は独学でやってみて「こりゃあむりだ」と思って2年目に学校に通って一級建築士に合格しました。(ちょっと昔の話ですが)その後、受験する後輩や部下を見てきましたが、その中もやはり学校に通っていた人の合格率が高いことも事実です。

また、もう一つ傾向があって「現場の仕事ができる人ほど、一発で試験に通る確率が高い」これも事実です。

上記のように、組織を上手く動かして段取りする能力は、仕事も試験も同じなのです。少なくない費用を払い、大きな時間を使う資格取得。一発で通りたいですよね。一人で頑張ろうとせず、いろんな人を巻き込んで目標を達成して欲しいと思います。