現場あれこれ

単身赴任(一人暮らし)の自炊のコツ7選

単身赴任。建築の現場監督にとって宿命とも言って良いのがこの単身赴任です。東京とかの都会の現場にずっといる人は、ほとんど電車で通える人ばかりなので少ないかもですが、地方の場合はまず通勤圏内にずっと現場がある人は希ですよね。

単身赴任の際に大変なのは食事。朝早く夜遅い(あかんやん)僕らの仕事はなかなか作る時間がとれず、ついつい外食になってしまいますが、僕は割と自分で作る割合が同僚の中でも多くて「よくできますよね」と言われていました。そんな僕の自炊する「ちょっとしたコツ」を今日はお伝えしようと思います。

1,料理を楽しみ、無理して毎日作ろうとしない

自炊というのはあくまで「楽しむ」ものです。これまず前提。この考え方がないと挫折すること請け合いです。料理というのは手間をかければ美味しくなるという基本はありますが、時短調理でも全然及第点の物は作れます。疲れた体でできることは多くないので、

「時間を確保できそうなときに計画的に美味しく作る」

これを貫くと、自炊は続くと思います。毎日作るのは飽きますし、忙しい中で料理の時間を確保するのは難しい。ならばもう料理をする人しない日に分けてしまえばいいのです。「する日」と決めたらその日は早く帰る。仕事のメリハリにもなります。連携の多い建設業でなかなか難しい課題ですが、それでも毎日作るより全然楽。まずは週一回は自炊する日を決めてやってみることです。

2,メニューを意識して買い物をする

スーパーに料理の買い物に行くと、自分の好きな素材が沢山並んでいます。しかしここで要注意。保管が効く冷凍食品や、レトルト類等なら良いのですが、野菜や肉、魚などはちょっと油断するとすぐ賞味期限が来ます。なんとなく買い物をするとどうしても買いすぎてしまうもの、買うときには「何曜日はこれをする」と決めて、それに必要な物だけ買うようにすると料理の時にも迷いがありません。

3,買い物日と料理日を分ける

現場は普通の仕事と違って、17:00ちょうどに帰ることはまずできません。「今日は料理しよう」と思って買い物して帰ると夜遅くて。。。ということも。

だから僕は料理日を決めたら、その前日に買い物に行くようにしていました。「新鮮な魚は買えない」というデメリットはありますが、そうやって決めておくと一週間の行動が割と決まります。遅い日は外食をしてその帰りにスーパーに行く流れにしていました。最近は24時間営業のスーパーも増えたので、遅くなっても買い物ができるのが有り難いですね。

4,ご飯は炊かない

ほかほかの炊きたてご飯。美味しいですよね。でもちょっと待ってください。貴方が一日で食べられるお米の量、どれぐらいですか?

そう、ご飯を炊くと、余っちゃうんです。

だから僕はここを諦めました。全部パックのご飯でまかなう事にしたのです。

すると本当に楽になりました。最近はパックご飯も赤飯やグラム数の違うちょうどサイズが発売されていて、自分に合ったものが選べます。また味も昔に比べたら格段に向上しています。「パックのご飯なんて不味くて食べられないよ」と思っている貴方。一度試してみてください。日本のメーカーの商品開発力はここまで来ているんだ!と実感できると思います。

5,ルーのある物は上手に使う

最近は、自炊も時短できる商品が多く出ています。各種カレー・スパゲッティのルーや、酢豚、青椒肉絲、のような中華。すし太郎等のご飯系料理の素、などなど。

こういうのを使わない手はありません。冷凍食品でも良いのですが、中華などはやっぱり新鮮な野菜をつかいたいもの。こういう混ぜて炒める系や、味があらかじめつけてある物を使うのは邪道でもなんでもありません。

あと慣れてくれば、これらのルーを利用して豆腐を入れてみたり、肉を牛、豚、鶏で変えてみたり、チーズやスパイスを入れて工夫したり、結果は無限にアレンジできます。

要は最初と同じ「楽しむこと」に重点を置いた方が、絶対続くと思いますね。

6,作りすぎず、ゆっくり食べ、食べ残さない

これはおちりいがちな事なのですが、一人分しか食べないのに、ついつい「作りすぎて」しまうことです。特に男性は女性と違って「ちょっとずついろんな物を食べる」のが苦手で、どかっと作る傾向にあります。そうなると「食べ残し」が発生します。そうこの

「食べ残し」が自炊を阻む、最大の要素

と言っても過言ではありません。

料理は楽しい。問題は「片付け」なんです。

この食べ残しを繰り返すと、片付けるのが嫌になってきます。自炊をしなくなる原因の6割が、この食べ残しだと僕は断言します。

で、そのためには原点に返り、「沢山作りすぎない」こと。「少量作ってゆっくり食べる」事だと思います。

7,たまには誰かに来てもらう

一人で食べる食事は、家族で食べるのと違って、楽しくない。

多くの人に共感してもらえる考えだと思います。単身赴任の食事は、いかに美味しく作っても、みんなで食べる食事にはかなわないと思います。

であれば「みんなを呼べばいい」んです。

勿論、しょっちゅうは煙たがられるかもしれませんが、現場の単身赴任仲間と数人で「鍋を囲む」とかは楽しいと思います。コミュニケーションの向上も役立つでしょう。なにより自分のプライベートな空間に人を呼ぶ事で、心理的な距離を縮めることもできます。

居酒屋で飲むのもいいですが、自分たちで用意して、学生気分で一緒にお酒を飲むのも、たまには楽しい物です。

また、奥さんをたまには単身赴任先に呼ぶ事も大切です。勿論飯場や単身寮とかはNGの所もありますが、借り上げマンションとかなら奥さんを泊めても問題ないと思います。

僕は大体、2ヶ月に1回くらい奥さんに来てもらっていました。これは余計な詮索を排除する効果もあります。一人暮らしの部屋を見れば、奥さんも安心してくれますしね。

単身赴任を楽しむ

最初にも書きましたが、やっぱりキーワードはこれだと思います。

毎日にメリハリをつけて、仕事ともに計画的に楽しめれば、貴方の単身赴任ライフはより充実すると思います。参考なると嬉しいですね。