現場あれこれ

人身事故以外は全部楽しみ

建築現場をしていると、いろいろなトラブルに出会います。

設計図の食い違い、施主の無理な要求、天候による遅れ、近隣からのクレーム、地中障害や遺跡の発見、墨出しの間違いや誤発注に至るまで、本当に予想もつかないトラブルに見舞われます。

若い頃は特に判断力や経験が無く、上司に厳しく怒られる事も多いので、些細な失敗にもくよくよしがちです。

しかし、よく考えてみましょう。ほとんどの現場監督にとって、その建物は同じ物は2つないのです。あらかじめ決まった法律はあっても、みんな初めて。ミスがあって当たり前なのです。

はい、だったら楽しみましょう。トラブルを、ミスを、食い違いを。

経験が積み重なってくると、だんだんそれを解決することが楽しくなってきます。部下から悲壮な顔で「所長、実は。。。」と相談されたときの解決する快感と言ったら、、といえば失礼ですね。部下に。

でもそれぐらいの気持ちなのです。

自分の引き出しが広ければ広いほど、深ければ深いほど、そのトラブルに対応する方法が湧き出てきます。それを最も安く、最も安全に、最も支持される方法で解決する。

世の中には必ずそれを解決する人が、技術が、物が存在するのです。たとえそのとき解らなかったとしても、自分で、組織でそれを一生懸命研究し、検討し、答えを導き出したときの達成感。さらにはそのトラブルを機先を制して防いだときの満足感。

建設業において経験を積むと言うことは、解決のリソースが増えることに他ならないのです。この仕事の醍醐味を、楽しんで欲しいですね。

ただし、「人身事故」だけは別です。

これは、自分のリソースを「そのトラブルを未然に防ぐ」ことにフル投入しなければいけません。あらゆるリソースを使いそれを防ぐ。絶対に発生させないという強い気構えを浸透させる。そういう意味では、安全だけは別格の意味を持っていると言えますね。